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遠洋トロール漁

  ハイテク搭載の「冷凍加工船」がゆく。
世界の海で21世紀型漁業が拓かれる。
 
主な漁場

北半球の海→スケトウダラ、キンメダイ、カラスガレイ
南半球の海→ホキ、アジ、イカ、メルルーサ
南極の海→オキアミ
南米北岸沖→エビ

この漁の船の主な基地は?

北海道稚内港・釧路港、宮城県塩釜港、山口県下関港、福岡県若松港(戸畑)、他

   
 

船は100トンから5000トンの巨大船まで 漁獲と平行して加工する

 
 トロールとはオランダ語源で「引っぱる」という意味。海の表層、中層、底層の全ての水深帯で操業が可能だ。「冷凍加工船」、「すり身加工船」、「エビトロール船」に大別される。

 船の大きさや仕事の内容によって乗組員の人数もちがうが、ちなみに、北太平洋のロシア海域で操業する499トンのすり身加工船の場合、乗組員は漁労長、船長以下26~33人。このうち10人程度が外国人だ。

  漁場に着いたら、各種のハイテク機器を使って魚群を見つけ、ただちに船を近づけ、トロール網を繰り出して、一挙に網を引く。魚は船内の加工場で選別・加工して、冷凍保存する。
   
 

船上は国際コミュニケーションが必要

 
 南半球の場合、日本を出て漁場へ着くまでほぼ1ヵ月。最近では乗組員が飛行機で操業船の待つ外国の港まで行くこともある。漁は昼夜を問わず操業。魚群がいるかぎり24時間、2~3交代制で操業が続く。群をめがけて網を繰り出し、魚群を取り込んだら網をウインチで引き上げて、魚は一挙に魚溜へ。

  船上には外国人も多く、漁労作業、加工作業、網修理など、さまざまな仕事が国際的なコミュニケーションなしには進まない。

  現場で仕事の全体をつかむには3年ほど。船員資格のステップアップなど、自分なりの目標を持とう。

  航海のサイクルは2~7ヵ月、約1年と長い。漁獲によっては沿岸国への水揚げもある。
   
  ●トロール漁業とサスティナブルユース
   世界のトロール漁業はコンピュータ化され、資源管理も徹底している。

  サスティナブルユースとは、水産資源を根絶やしにせず、末永く利用していこうという考え方で、いま世界中がこのサスティナブルユースに基づく漁業を推進しようと努力している。

  かつてのトロールは海底の資源をとりつくすイメージがあったが、現在、選択した魚群だけを狙ってとるなど、21世紀型の資源管理に基づく漁に移行している。
   
 
   
 
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