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漁業の紹介

沖合・遠洋漁業

沖合底曳き網漁

船尾から海に流した網を、船でひく底曵き網漁。
カレイ、ホッケ、カニ、エビなど漁獲物は多彩。


漁場は日本の200カイリ水域内のやや沿岸寄り。


寒流と暖流がぶつかる日本の豊かな海。
季節や漁場によって顔ぶれもさまざまだ。

漁のサイクルは、地域や季節によって異なるが、比較的近い沖合の漁場なら日帰りまたは2〜3日の漁になる。遠い漁場へ出る場合は1〜2週間の航海となる。
漁場では昼夜を問わず1日に2〜10回操業。最短でも15〜16時間は船上作業をするというハードな一面のある漁なので、体力と、どこでも眠れる精神力が必要になってくる。

「板曵き」「かけ回し」「2そう曵き」という網のひき方が違う3つの漁法がある。

底曵き網漁の基本は、海に投げ入れた網を船でひいて水揚するというものだが、その漁法には3つある。
北海道から千葉県の太平洋側で多く行われている「1そう曵きトロール(板曵き)」は深いところでは水深1,500メートルくらいに網を入れ、主にスケトウダラ、ホッケ、カレイなどをとる。
同じ1そう曵きでも「かけ回し」は、深いところで水深600メートルほどで、網の一方をブイでつなぎ、それを支点に網をめぐらせて引っ張るというものだ。日本海側に多く、エビやズワイガニ、カレイなどをとっている。
また、2そうの船で網をひく「2そう曵き」は四国や山陰に多い漁法で、大陸棚200メートルより浅いところでタイ、エビ、カレイなどをとる。

魚類別、サイズ別に仕分けするのが新人の仕事。
まずは種類豊富な魚を知ることから。

漁法によって船のスケールも15〜160トンくらいまでさまざま。乗組員も15トンの船なら6人ぐらいだが、160トンになると14〜15人ぐらいになる。
新人の仕事は、船に揚がってきた魚を種類、サイズ別に選別することから始まり、それらを箱詰めにしていく。魚の種類が多いため、まずは名前を覚えなくてはならない。漁だけではなく、陸でも網の修理・修繕といった仕事をすることが多い。
漁はハードだが、資源保護のため、夏場に2カ月ほどの休漁期間が設けられている。この期間を趣味や勉強などに活用する人も多い。

沖合底曳き網漁の仕事サイクル

海底に網を下ろして曵き魚を獲る。底曵き網漁には水深1,600メートルにもおよぶ「板曵き(1そう曵きトロール)」、水深600メートル ぐらいまでの「かけ回し(1そう曵き)」、水深200メートルぐらいの大陸棚が主体の「2そう曵き」の方法がある。図は「かけ回し」の漁法。

沖合底曳き網漁

  • 集合〜出港
    深夜に集合し出港する場合が多い
  • 漁と漁場の移動
    沖合の漁場で、夜間に3〜4回の漁と選別作業を数日続ける
    (2そう曵きの場合、船上作業を交替で行うので休息時間が長い。ただし、大漁の時は不眠不休になるケースもある)
  • 帰港
    帰港時間は拠点や季節によって違う
    (水揚げ作業等のための集合日時まで自宅などで休息)
    ※定休日や夏場の長い休漁期がある