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漁業の紹介

沖合・遠洋漁業

近海マグロはえ縄漁

長さ150キロにもおよぶ「はえ縄」で大物を釣る。
鮮度重視の昨今、近海漁は短期で往復の操業が中心。


漁場は北西太平洋と南太平洋のミクロネシ アやマーシャル諸島、ソロモン諸島近辺

大型魚の並ぶ市場は壮観
近海マグロ漁の水揚げ(宮城県・気仙沼)

近海での漁は5日から120日間の操業。
船は19〜120トン程度。

日々の市場を賑わせるのは、近海で行われるマグロはえ縄漁による漁獲物が中心だ。
近海のマグロ漁といっても、その漁場は太平洋のかなたまでおよんでいる。
夕方に港に戻り、しばしの休息を得た海の男たちの集合時間は午前0時。それから長い水揚げ作業が、夜明け近くまで続く。今回獲れた魚の多くはすでに長い口先を切り落とされたカジキ。肉厚の豊かな大物たちが、広い市場に並ぶ姿は壮観だ。近年、特に夏場には、「ふかひれ」として加工されるサメも大量に水揚げされる。

「はえ縄」の釣針の数は2000本以上、
メバチ、キハダ、ビンナガ、カジキが中心。

「はえ縄」は、長いものでは150キロ以上。針のついた「枝縄」の数は2000本以上になる。餌を付けながら仕掛けを次々と海に流す作業だけで4〜5時間におよぶ。漁の重要なポイントだから縄が絡まったりしないように人の手に頼る部分も大きい。
「はえ縄」を流し終わったら、魚が掛かるのを待つあいだ休息・ 仮眠をとる。そして、待つこと約2時間、揚縄が開始される。機械が縄を巻き取るなか、魚が掛かっていれば人間の手で引き上げる。漁獲作業に時間ぐらいかかることも少なくない。操業を繰り返し船倉がいっぱいになったら帰港。最近は鮮度を優先して、短期間の操業で港と漁場を往復するパターンも増えている。

新人の仕事は安全な補助作業から。
獲物が大型魚だけに水揚げはハードな作業

出港前の食糧や水の積み込みの手伝い、「はえ縄」を投入する際の補助作業、甲板に上がった漁獲物を魚槽に収める仕事など、新人は漁の補助と雑務をこなしながら仕事を覚えていく。数時間以上ぶっ通しになる漁獲の作業や水揚げ作業が体力的にはいちばんきつい。船上では見張り役や漁具の手入れなどの軽作業もある。

遠洋マグロはえ縄漁

遠洋の漁になると350〜500トンの大型船で、乗組員は20〜25人。長さ200キロの幹縄に枝縄3,000本を付けてマグロを釣り、マイナス度で急冷、マイナス60度の冷凍庫で保管する。1回の航海が400日にもおよぶことがほとんどとなる。

近海マグロはえ縄漁の仕事サイクル

「はえ縄」に繋がれた餌と針をつけた 2,000本以上の「枝縄」を次々に海中に垂らし、多くの魚が掛かるのを待って釣り上げる。150キロにもおよぶ長い縄を流す投縄作業に4〜5時間、揚縄作業には10時間を要する。

近海マグロはえ縄漁

  • 出港〜漁場へ
    漁の期間は30日〜120日。拠点、漁場などにより異なる
    (最近は鮮度を優先し、さらに短い操業日数で港と漁場を往復するケースも増えている)
  • 帰港/水揚げ作業
    水揚げにかかる時間は長い。いったん陸上での休憩をはさんで深夜に再集合して行うこともある
  • 次の出港準備・休息期間
    水揚げの後、冷蔵用の氷の積み込みなど次の準備の一部を済ませ、次の出港までが陸上で休日となる。