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漁業の紹介

沖合・遠洋漁業

遠洋カツオ一本釣り漁

太平洋沖合から南太平洋まで、カツオの群を追い、
豪快に伝統の「一本釣り」を繰り返す。


主に赤道付近の南太平洋と日本の東の北西太平洋が漁場。

船内冷凍されたカツオの水揚げ
遠洋カツオ漁船(静岡県・焼津)

瞬間冷凍など、技術・設備の進歩が遠洋での長期の漁を可能にしている。

太平洋の沖合や遠く赤道以南の南太平洋の漁場で、カツオの群を探し豪快な一本釣りを繰り返す。漁場への往復を含め、一操業あたりの航海は30〜80日以上におよぶ。

遠洋カツオ漁の船は500トンクラス。船首から船尾まで60〜65メートルの細長い船体が特徴だ。 潮流にのって世界の海を回遊するカツオを追う航行性能や、獲れたカツオを冷凍する設備、漁獲物や生餌を大量に積み込める船倉など、はるか遠い海での漁を可能にしたのは、漁船そのものの性能や関連技術の進化によるところが大きい。

海一面が黒くなるほどに沸き立つ群れ。
漁師の感慨、そして気骨と腕の見せどころ。

「一本釣り」では、釣り上げと同時に、魚を頭上に跳ね上げるようにして針から魚をはずす「跳ね釣り」と呼ばれる釣り方が主流。普通に釣って魚を外しているあいだに、軽く3尾を釣り上げてしまう早業だ。新人は見習いとして3回目の操業ぐらいから竿を持つことが多いが、カツオ釣りのコツを覚えるには最低でも2〜3年ぐらいはかかるといわれる。

指導者・管理者のポジションを目指す国内の若い人材が必要とされている

1カ月以上の操業から戻り水揚げが済むと、すぐに次の操業の準備が始まり、中2日ほどで再び漁場に向かう。そのため、ほとんど毎日が船上生活になる。遠洋での漁に関わる仕事は敬遠されがちなのが現実で、働き手不足も課題だが、「一本釣り」の管理者・指導者という仕事の継承が重要な時代を迎えている。

操業のない月と1月には、陸上でゆっくりとした休日がとれるので、ステップアップのための時間はある。漁労長、船長、機関長への道のりは長いかもしれないが、資格取得については、国や地方自治体、漁協などの関連団体や船主企業による支援制度が確立されている。

近海カツオ一本釣り漁

漁法は近海も遠洋も基本的にかわらないが、近海の漁の場合、航海のサイクルは2日から5日ほどと短くなる。漁場も南西諸島、和歌山沖、房総沖、三陸沖など、日本の沿岸。4月〜8月の「のぼりガツオ」や、10月〜11月の「戻りガツオ」を狙う。

遠洋カツオ一本釣り漁の仕事サイクル

カツオの大群に近づき、生餌を投入し、同時に海面に散水して小魚の群を演出しておびき寄せる。つぎつぎに竿を入れて、カツオを釣り上げる。時間は15分から1時間ぐらい。

  • 出港準備
    必要物資の積み込み作業など
  • 遠洋・近海の漁場への航行
    漁具の手入れなど
  • 漁と漁場の移動
    ※近海で30日〜60日、遠洋では80日以上におよぶ場合もある
    (漁と道具の手入れなどの雑務以外の時間は休息)
  • 帰港/水揚げ作業、次の漁の出港準備
    ※操業のない12月〜1月は陸上での休暇が多くなる