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まき網漁

  回遊する魚の群を探し
網で囲い込んでとる漁法。
大漁なら、感動のスケールもデカイ!
   
  日本各地で行われている漁法で チームワークが必要とされるため新人にもチャンスがある。
アジ、サバ、イワシが中心となる漁だ。
 
主な地域と魚種

この漁は、全国的にアジ、サバ、イワシなどの多獲種が中心

   
 

まき網漁ってこんな仕事だ

 
 大きな群れをつくって回遊しているアジ、サバ、イワシといった魚群を、一枚の大きな帯状の網で包囲し、網の下の口を引き締めてから、次第に網を縮小してとる漁法。アジ、サバといった光に集まる習性を持った魚には、灯火で集めてから網で囲い込む方法もある。

  2~3トンの小さな漁船が沿岸で操業する小規模なものから、東シナ海や北部太平洋で操業する中・大規模なものまである。また、1隻で操業するものと、4~5隻が船団を組み、漁場を探索する「探索船」、魚を集める「灯船(ひぶね)」、網を投入する「網船」(本船)、漁獲物を運ぶ「運搬船」という役割を担って操業する船団方式とがある。

  新人の雇用が多いのは、船団を組む方式で、人数が必要とされる漁だ。甲板員として乗船できれば、漁のチームワーク、タイミングなど、漁師として仕事を覚えるチャンスがある。
   
 

三重県紀北町紀伊長島の場合

 
 紀伊長島では現在、1ヵ統(1経営体)のまき網船団が操業している。船の規模は中型、38トンだ。網船1隻、探索船2隻、運搬船2隻の5隻で船団を組んでいる。

  新人が乗り込むのは網船だ。漁は熊野灘を漁場に1年を通じて行われ、近いところで30分、遠いときには片道約4時間かけていく。イワシ、アジ、サバがメインだが、イカやブリの子がとれることもあるという。

  魚は長島港に水揚げされ、フィッシュポンプで吸い上げて、大中小のサイズに選別し出荷する。紀伊長島のまき網漁は、洋上で働く人20人、オカで働く人10人、計30人で1ヵ統が構成されている。
   
 

仕事の具体的な内容は?

 船頭(漁労長)が乗る探索船は夕方4時出港。新人が乗る網船は5時出港だ。出港の1時間くらい前には準備をはじめる。燃料を積み込み、ポリバケツに飲料用の真水、雑用水も4~5トン積む。エサはなし。食料は各自持参だ。

  その日、どこに向かうかは、船頭が決める。漁場に着くと早速魚群を探索し、見つけたら網で巻く。漁獲するまで約2時間。1回の出漁で4~5回操業し、夜が明けたら終了。7時頃、港に戻る。一晩で100トン水揚げすることもあるというから、やはりまき網はスケールの大きい漁法だ。
 

資源管理は?

 アジ、サバ、イワシはTACの対象魚で、年間に漁獲できる量がそれぞれ定められている。

  漁業者は操業のたび漁獲量を県の水産資源室に報告し、漁獲できる量を超えそうなときは操業回数を減らしたり、出漁の日を見合わせ、資源を大切にしながら漁業を行っている。
   
  ●一人前になるには
   まき網漁業ではいずれの船の役割も重要だ。仕事になれたら、自分が乗っていない船がどのような役割をしているのか、その動きも覚えよう。漁のはじまりは灯船がピカーっと光るのが合図。光で魚をおびきよせたところへ、網船が魚群を囲むように網をおろす。網をしぼりながら海面に引き揚げたところへ、今度は運搬船が網を入れて魚をすくい上げ、船に積み込んでいく。このときチームの呼吸がひとつになることが肝心だ。

  新人は、網船で網を送り出したり巻き上げたりするのが仕事。動き方がわからないうちは怒られることもあるが、この漁は網を操るタイミングが漁獲量を決める。力仕事にやりがいを感じるようになったら一人前だ。
   
   
  ・・・・・この仕事に就くためには?・・・・・
 
<資格>
15歳以上で義務教育修了者なら誰でもOK。ただし、小型船舶の資格を有する人を歓迎する。
(20歳未満は保護者の承諾が必要)

<受入体制・支援措置>

紀伊長島の場合、他県から来た人の住宅や子どもの学校など、組合や親方が本人の意向を聞きながら相談にのる。親方が住宅を貸与することもある。

<勤務時間>
紀伊長島の場合、出漁の日は夕方5時から朝8~9時ころまで。移動や休憩、食事時間を除いた約10時間が実働時間となる。

<休日>
紀伊長島の場合、市場が休みの日の前日が休み。その他、年末年始、お盆休みのほか祭りの日は休むことが多い。シケの日も休み。操業日数は、年200日前後。

<給料>

紀伊長島の場合、給料は最低保障20万円プラス歩合給。平均すると年300万円ぐらい。新人は8掛け程度。

<福利厚生>
紀伊長島の場合、船員保険、労災整備。漁具は貸与、作業服は買い与えられることが多い。

●就業条件は、地域、事業主、漁獲量、漁獲物の市場価格、そしてあなたの資格の有無によって大きく変わります。

<問い合わせ先>
三重県長島町漁業協同組合
05974‐7‐0600
全国漁業就業者確保育成センター
03‐5215‐5690
 
   
 
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