
沖合・遠洋漁業は、漁船漁業とも呼ばれる。
この漁業の場合は、中・大型船の乗組員として働くことになる。
沖合なら、日本の200海里内外の海で、1~2日の漁が多い。
遠洋の場合には、世界の海が対象となるが、近年では外国人の乗組員も多く、航海は長い。
沖合・遠洋漁業はともに、企業体での経営が主で、仕事の役割や資格にそった就業条件などは明確だ。
沖合漁業が希望なら、興味のある漁の基地へ足を運んでみる。
漁協などにあたって、水揚げなどを見学させてもらうのもいい。
ただし、相手は真剣勝負の漁の仕事中。くれぐれも仕事のじゃまにならないようにしよう。
まずは、情報を集めよう
- 沖合・遠洋漁業の場合、当サイト「漁業の紹介」に各漁業が網羅されている。
この情報をよく読み、希望する漁業を絞り込もう。
求人情報にあたる
- 「全国漁業就業者確保育成センター」に電話やFAXで問い合わせる。
また、ホームページをチェックする。
- 当サイト「漁業就業支援フェア情報」「漁業チャレンジ準備講習会」で情報をチェックする。
- 各都道府県のセンターに問い合わせる。
- 全国各地にある船員職業安定所に問い合わせる。
- 就職情報誌などで求人情報をチェックする。
まずは連絡、遠慮しないで何でも聞いてみよう。
行動を起こす
- 「漁業就業支援フェア」や「漁業チャレンジ準備講習会」に参加する。
- じかに漁業会社や船主の話を聞く。
- 体験させてくれる漁業種があれば、連絡してみる。
- 採用してくれそうな船主(経営者)に、じかにアタック、応募して選考を受ける。
航海日数は、沖合漁業で1~2日から40日間、遠洋漁業では10日~1年半。
船が暮らしの舞台となるので、よく話を聞こう。
船に乗る
- 漁業会社の乗組員としてスタート。甲板部、機関部の新人として働く。
海の上では、船が仕事場であり、また生活の場ともなる。まずは船上の暮らしに慣れよう。
- 船の上ではさまざまな年齢、職歴の人、外国の人が一緒に働く。
自分の仕事を覚え、チームワークを大切にしよう。
漁業種により船の大きさや漁期、仕事内容は異なるが、できるだけ早く自分の仕事のペースをつかもう。
船員のキャリアを積む
- 甲板部員の主な仕事は、漁労作業、船の運航の保全、見張りなど。まずは甲板長目ざしてキャリアを積もう。
- 機関部員はエンジンの操作、保守点検や修理を行う。操機長目ざしてキャリアを積もう。
もちろん、どちらも漁労作業が仕事の中心。スタート時に船舶職員の資格がなくても、本人のヤル気と乗船経験で、資格取得にチャレンジできる。
必要な資格を取る
- 甲板員なら航海士の資格(海技士・航海)を目ざして勉強しよう。
- 機関員なら機関士の資格(海技士・機関)を目ざして勉強しよう。
- 船長や機関長になるには三級海技士の資格が必要。水産高校などを経ていない人も、3年以上の乗船履歴があれば受験できるので自分の目ざす先をみきわめて勉強しよう。
船員とひとくちにいっても、船員には「船舶職員」と「船舶部員」がある。
「船舶職員」は資格が必要で、船長、機関長、通信長、航海士、機関士。「船舶部員」は甲板部員、機関部員で、特に資格の必要はない。将来、船長を目ざすなら、資格取得が必要だ。
船のリーダーになる
- 漁船の最高責任者は漁労長。尊敬を込めて大船頭(おおせんどう)とも呼ばれ、船の漁獲、運航のすべてをとりしきる憧れのポジションだ。最近では船長が漁労長を兼ねることが多い。
- 漁船漁業のリーダーに求められるのは、乗組員を指揮するリーダーシップ。大型船を動かす能力。
装備されたコンピュータ機器を駆使する能力。
もちろん、その上に漁獲を上げなければならない。最長1年半におよぶ操業をまっとうする力量が求められるのだ。
船を運営する
- 漁労長=船主というケースもあるが、船主は経営のトップ。
沖合・遠洋漁業の場合、漁労長は船主から漁業活動のすべてをまかされる現場のリーダーだ。
技術と力量をかわれてスカウトされることもあるが、自ら資金を貯めて独立する人もいる。
- 漁船漁業は、船の規模も漁をする海域もさまざまだ。
遠洋船のスケールは大きく、漁場は世界の海。
沖合・近海の漁も、船団を組むもの、チームワークが必要な漁、比較的小さな船で少人数で行う漁などがある。
漁師としてキャリアアップしながら、自らの力量を見きわめ、経営のトップに立つ人もいる。