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漁師・現場から

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底曳き網漁:河内 清尊さん(39歳)

30歳にして運送業か 小型底曳き網の漁師に転職。
厳しさを超えた「海が好き」という思い。

「とにかく海が好き」と語る河内さん

「とにかく海が好き」と語る河内さん

未明の港、大久丸を背景に
未明の港、大久丸を背景に

「自分より歳は若いけど、漁師としての経験は長い。そういう仲間との付き合いにもすっかり慣れました」と語るのは、島根県太田市、久手漁港で沿岸の底曳き網漁船・大久丸に乗る河内清尊さん。

30歳のとき、それまで勤めていた運送会社を辞めて日本海にやってきました。漁師になろうと思った理由はただ「海が好き」だったから。とはいえ、漁のキャリアはまったくなし。給料が減るのは覚悟の上での転職でした。

「いまの船に乗るまでいろいろなことがありましたけど、9年やってみて振り返ると、やっぱり自分は人のつながりとかタイミングにすごく恵まれてきたと思います」──底曳き漁のない夏場に他の漁の船に乗ることができ、陸では網の補修専門の仕事にも入り、そうしてさまざまな作業をひとつひとつ身に付けるうちに、また別の船から『あいつに乗ってもらいたい』と声がかかり、条件面でもステップアップを重ねることができたそうです。

将来もこの海の近くに住んで「歳を重ねたらきつい底曳きの仕事は無理になるでしょうから、モーター船を手に入れて、いくつになっても小さな漁を続けていたいと思います」と語る河内さん。そして「ずっと独身のままかもしれない」と苦笑。

最初は体力的にも、稼ぎの上でも、現実の厳しさを知ると思う。でも、そこを乗り越えようともしないで辞めてしまうのはもったいない──これから同じ漁に携わろうと考える、そんな後輩たちへちょっと辛口なエールを送っています。